ABOUT
●日知舎のモノ ウミノモノ、サトノモノ、ヤマノモノ。日本語のモノはふしぎな言葉で、ただ姿形をもった物体というだけでなく、植物を芽吹かせたり、動物を産み出すような土地の力を受けたものを意味します。山菜やきのこがヤマノモノと呼ばれるのも、山の豊かな生産力によって産み出されたものだから。モノには土地の息吹のようなものが吹き込まれているのです。 日知舎ではさまざまなモノをつくり、販売しています。そのいずれもが、モノが生まれる土地から、その土地に住みモノをよく知る人から、部外者の私たちがモノを学び、一緒につくったものです。商品の背景にある大切なものを、日知舎のモノに乗せて届けたいと考えています。 ●日知舎について 古い日本語に、日知(ひじり)という言葉があります。 この言葉の意味を辿っていくと、「太陽の運行と暦をよく知るもの」とか、「自然の霊力(ヒ)をよく知るもの」、あるいは「火の扱い方をよく知る原始宗教者」などに出会います。つまり日(ヒ)知(ジリ)とは古い時代から日本列島にいた日(自然)と霊(魂)と火(文化)の知恵を司るものたち、といえるでしょう。 日知舎は、古代から続く知恵に学びながら、地域文化の継承とその今日的な展開のために、目と気配りの行き届いた小さな経済をまわしていこうとする事業体です。 現在は山形県鶴岡市の羽黒地域で、山伏文化の活性化、出羽三山精進料理のプロデュース、月山山系の恵みである山菜・薬草・きのこの採集と出荷、土地に暮らす人びとの手仕事のリデザインと流通、アトツギ編集室での出版事業、新潟県や秋田県などでの調査研究などを行っています。